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靖国神社での戦利品の展示

この絵は「S035第壱号 大日本大勝利 分捕品縦覧之圖小国政の作品である。静岡県立中央図書館の所蔵品は中図が欠損しているが、大英図書館に完全版が収蔵されているので参考作品として掲載した。

画題は靖国神社境内に於て展示された日清戦争最初の戦いである成歓の戦いで取得された戦利品の展示の様子である。展示の光景が当時の読み物に記載されているので、転載する。主役となるのは原田重吉で9月に行われた平壌の戦いで玄武門先登第一人者として金鵄勲章を受章した英雄である。


前略 原田氏が玄武門に働きたるありさまは十一月五六の両日 靖国神社大祭の際九段坂の上に模造せられたり、こは同所なる近衛第二聯隊の考案にて場所は同営所の入口 即ち牛ヶ淵の向う蛾々たる石垣の上にして仏国公使館を正面にしたれば坂を登るもの仰いで一目その全景を見るを得たり、而してその材料は悉く兵営中の器具なる寝台(ねだい)萌黄毛布(もよぎけっと)その他工兵用のシャチ等をもってし 各兵自らの手工になれるものにて実に偉絶壮絶の観あり、例年招魂祭には競馬及び角力等の催しあれども今年はこれを遠慮したれば余興も薄かりしに原田氏の名を慕うてこれを見んため集まれるもの実に夥しかりし、かくのごとく氏の名望は高く 至る処その噂あらざるはなきほどなれば機を見るに敏き演劇家は早くもこれを脚色(しくみ)て名優の演ずるところとはなりたり、 後略

以上「抜群勇士原田重吉」 凱旋城士 編 求光閣 明27.12 からの抜粋


勝利に次ぐ勝利をしらされた人々の興奮と熱狂がよく伝わってくる。この熱狂は李鴻章襲撃の頃まで続き、その後、三国干渉を突きつけられると、逆方向に暴発していくことになる。



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